こんにちは!
暑い熱い兵庫の夏が、今年も終わりましたね!結果は、社が見事に優勝を果たし、2年連続2度目の夏の甲子園への切符を手にしました。おめでとうございます!
今年の夏は、一体どのような熱い戦いが繰り広げられたのでしょうか。前回の記事でベスト16まで振り返りましたので、ここでは5回戦~決勝までの結果をどこよりも早く(?)振り返り、大会を総括したいと思います。
どうぞ宜しくお付き合いください!
(関連記事:2023 夏の選手権兵庫県大会 / ベスト16決定!振り返り&反省会)
5回戦
大会の大きな山場となった神戸国際vs報徳学園の注目の一戦は、予想通りロースコアの接戦となり、結果神戸国際が競り勝ちました。優勝候補同士の戦いにふさわしい、ハイレベルの好試合でした。報徳は昨年も5回戦で明石商に競り負けており、今年も強豪相手に惜しくも敗れる結果となりました。
準々決勝~決勝
準々決勝は4カードともに、優勝候補の実力上位校vs中堅校という対戦となり、3試合でコールド決着となりました。そんな中で、5回戦で見事報徳学園を下した神戸国際が、延長タイブレークまでもつれこむ想定外の大苦戦を強いられました。今大会の神戸第一の健闘は目を見張るものがありましたが、やはり夏の大会は何が起こるかわからないという恐怖も感じさせる一戦でしたね。
優勝候補が残った準決勝は、2試合ともロースコアのシビれる展開となり、紙一重で社と明石商が勝利しました。ここまで来ると本当に勝負は時の運となります。
公立勢同士の対戦となった決勝は、まさに兵庫の決勝にふさわしい大熱戦でした。一進一退の攻防は最終回までもつれこみ、1点ビハインドの明石商がギリギリのところで同点に追いつき、さらに勝ち越しの大チャンスを作りますが、社の好守備に阻まれます。そしてその裏、社は2アウトランナーなしからヒットと四球でランナーを溜め、最後にサヨナラタイムリーで劇的勝利を飾り、見事優勝。激戦の兵庫の夏連覇を果たしました。
地域別振り返り
今大会の結果を地域別に見てみると、豊岡、豊岡総合といった但馬勢や、山崎、上郡といった郡部の高校の躍進が光りました。広い広い兵庫の中で、降雪や過疎といった困難を乗り越えて県大会を勝ち上がるこれらの高校に、関心を寄せた兵庫野球ファンも多いのではないでしょうか。地域的なバラエティーにも富んだ兵庫野球の魅力を体現する、見事な活躍でした。
また、今大会は西播地区の活躍も目立ちました。実力のある東洋大姫路や市川だけでなく、赤穂、龍野、龍野北、姫路工、姫路西、姫路飾西といった多数の公立校がベスト32以上に進出し、勢いを感じさせました。その他、加古川の県立高校は東西南北+東播工が初戦突破を果たし、明石の高校も白星を多く飾るなど、東播地区も大会序盤で強さを見せていました。
一方、実力中堅校を数多く有する尼崎勢ですが、今年は初戦敗退校が多く、あまり元気がありませんでした。全体的に阪神地区の高校が早々に敗退することが多く、ベスト16の時点で既に2校しか残っていなかったため、今年の兵庫県は“西高東低”の傾向にあったと言えます。
公立vs私立 振り返り
公立校と私立校の実力が見事に拮抗している兵庫県ですが、今年もベスト8に公立4校、私立4校が残り、きれいに分かれました。これも兵庫野球の面白さの一つです。今大会は決勝が公立校同士の対決となったため、公立校に軍配が上がったと考えていいでしょう。
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総括
戦国・兵庫の夏は、今年も熱く盛り上がりました。
優勝は、予想された4強(報徳、神戸国際、社、滝川二)の一角、社でした。以前も触れましたが、記念大会を除く夏の兵庫の完全連覇は、1985-1986の東洋大姫路以来、37年ぶりの快挙であり、社はこれで昨夏から3季連続の甲子園出場となりました。これは本当に、凄いことです。投手陣はエースの高橋くんが非常に安定した投球を見せ、さらに福田くん、年綱くんも好投でチームを支えました。安定感と層の厚さを感じさせましたね。打線も繋がりがあり、上位から下位までどこからでもチャンスを作り、得点に結び付ける力がありました。また、準決勝、決勝といずれも僅差のギリギリの戦いを制し、しぶとさや粘り強さ、忍耐力も素晴らしかったです。今大会は、総合力で最も優れていたことが優勝に直結したと言えるでしょう。
準優勝の明石商は、大会前から4強に喰らいつくダークホース的存在として見ていましたが、見事に決勝まで駒を進めました。エース横山くん、羽藤くんという左右の二枚看板が好投し、決勝に勝ち上がるまで失点僅か2という素晴らしい投手力を見せつけました。僕は横山くんを1年生の時から見ていましたが、本当に立派なエースに成長しましたね。明石商は長打力こそ不足しているものの、堅い守備からリズムを作り、単打と優れた選球眼、巧みな犠打でどんどん塁を進め、常に相手にプレッシャーを与え続け、試合巧者ぶりを発揮しました。惜しくも4年ぶりの甲子園出場は逃しましたが、堂々の準優勝でした。
僕が優勝予想していた神戸国際は、二年連続で社に夢を阻まれる形となりました。中村くん、津嘉山くんといった投手陣が盤石であり、優勝候補筆頭の報徳を倒しただけに、準決勝での得点力不足が悔やまれます。神戸国際は強豪ライバルが多い兵庫の中において、何年も続けて上位に進出している非常に力のある高校ですので、今後も期待しましょう。個人的には、来年で最終学年となる津嘉山くんを一度でいいので甲子園で観てみたいです。
その他、滝川第二も予想通り上位に進出し、報徳も神戸国際に敗れたものの格下に不覚をとることなく勝ち進みました。今大会は全体的には波乱の少ない、順当な結果であったと言えます。
今大会を振り返ると、春季大会で感じた通り、実力上位校と中堅校の差が以前より開いたという印象は変わりませんでした。準々決勝は3試合でコールドゲームとなりましたが、以前の兵庫ならそこまで点差は開いていなかったと思います。一方で、中堅校の下位に位置する「発展校」と呼べるような高校の躍進が目立ちました。神戸第一は神戸国際を苦しめましたし、近年なかなか上位に食い込めていない明石南も、滝川第二相手に善戦しました。また、龍野北は育英を下し、姫路飾西も5回戦まで進出する健闘ぶりを見せました。これらの高校が今後上位に進出してくると、兵庫の高校野球に新風が吹き込まれ、面白くなっていきそうだと感じます。
(関連記事:2023 夏の選手権兵庫県大会 ベスト16予想&展望)
しんのG観戦ベストマッチ
今大会、僕は計9試合を現地観戦できたのですが、その中でのベストマッチは、文句なしで明石商vs社の決勝戦です。この決勝戦は、高校野球の魅力が存分に詰まった本当に素晴らしい試合でした。特に、9回の手に汗握る攻防は鳥肌が立つほど興奮し、やっぱり高校野球は最高だなと改めて心の底から思いましたました。この試合は見どころが満載であり、語り始めると長くなりそうなので、いずれ別記事で振り返りたいと思います。とにかく最高の一戦でした。
おわりに
ということで、今年の兵庫の夏は社が2年連続2回目の制覇を果たしました。優勝にふさわしい、非常に素晴らしいチームだと思います。甲子園での活躍を心よりお祈りしています。うまくタイミングが合えば僕も現地で応援したいと思いますので、兵庫の代表として自信を持って頑張ってください!
また、敗れたチームの皆さんも、秋季大会がすぐに始まりますので、センバツ目指して頑張ってください!
みんなありがとう!めっちゃありがとう!
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