こんにちは!
暑い熱い兵庫の夏が、今年も終わりましたね!結果は、報徳学園が見事に優勝を果たし、6年ぶり16度目の夏の甲子園への切符を手にしました。おめでとうございます!
今年の夏は、一体どのような熱い戦いが繰り広げられたのでしょうか。前回の記事でベスト16まで振り返りましたので、ここでは5回戦~決勝までの結果を振り返り、大会を総括したいと思います。
どうぞ宜しくお付き合いください!
(関連記事:2024 夏の選手権兵庫県大会 / ベスト16決定!振り返り&反省会)
5回戦
4回戦までまずまず順当な結果で来ていた今大会ですが、今年の先頭集団6チーム(報徳学園、社、神戸国際大附、明石商、須磨翔風、東洋大姫路)は5回戦の組み合わせでもすべてばらけました。その中で、プロ注目投手・槙野くん擁する須磨翔風は滝川第二に敗れる結果となりました。
準々決勝~決勝
準々決勝でいよいよ東洋大姫路vs神戸国際大附のカードが実現し、先頭集団同士が対戦することとなりました。この試合は東洋大姫路のエース・阪下くんの好投もあり、東洋大姫路がペースを掴んで勝利しました。神戸国際は今大会ついに怪我で投げられなかったエース・津嘉山くんが、最終回に代打で出場しました。
優勝候補が残った準決勝は、2試合とも僅差のシビれる展開となり、紙一重で報徳学園と明石商が勝利しました。ここまで来ると本当に勝負は時の運となります。
強豪同士の対戦となった決勝は、まさに兵庫の決勝にふさわしい手に汗握る投手戦でした。前半、お互いにスコアリングポジションまでランナーを進めるもののあと1本が出ず、報徳学園の今朝丸くん、2回途中から登板した明石商・横山くんの両投手が好投し、0-0で折り返しました。しかし6回、報徳学園は四球と犠打でチャンスを作ると、5番・橋本くんのライトへのタイムリーヒットで先制し、均衡を破ります。これでペースを掴んだ報徳は、8回にも連打からチャンスを作り、橋本くんのタイムリーヒットと徳田くんのスクイズで3点をもぎ取り、試合を決めました。9回も今朝丸くんが最後まで締め、完封勝ちで見事兵庫の頂点に立ち、甲子園への切符を掴みました。
地域別振り返り
今大会の結果を地域別に見てみると、ベスト16には神戸7校、播淡4校、西播2校、阪神2校、但丹1校が残り、神戸勢、播州勢の躍進が目立ちました。昨年活躍した但馬の雄・豊岡や郡部の山崎は今年も4回戦まで進出しましたが、ベスト16に進むことはできませんでした。広い兵庫県内において、北部や郡部のチームはなかなかこの4回戦の壁を打ち破ることが難しいようですが、来年以降に期待しましょう。
また、昨年に続き今年も尼崎勢に元気がなく、阪神地区で見てもベスト16に2校のみしか残りませんでしたが、そのうちの報徳学園が夏の兵庫を制しました。
今年の兵庫は、東西互角の結果であったと言えるでしょう。
公立vs私立 振り返り
公立校と私立校の実力が見事に拮抗している兵庫県ですが、今年はベスト8に公立3校、私立5校が残り、やや私立勢が頑張ったという結果になりました。その中で、超進学校の姫路西や伝統校の兵庫といった、普段そこまで上位に勝ち上がることがない公立校がベスト16まで進出し、改めて兵庫県の選手層の厚さと分散ぶりを感じることができました。決勝戦は私立vs公立という構図になり、制したのは私立の報徳学園でした。昨年は公立勢の活躍が目立ち、決勝戦も公立同士の対戦となり公立勢が優位でしたが、今年は私立勢がやや優位という結果になりました。
総括
今大会は、計8試合を現地観戦することができました。戦国・兵庫の夏は、今年も熱く盛り上がりました。
優勝は、予想していた先頭集団6校(報徳学園、神戸国際、社、明石商、須磨翔風、東洋大姫路)の一角であり、本命と目されていた報徳学園でした。報徳学園と言えば昨春、今春と2年連続センバツ準優勝という輝かしい成績を誇っていますが、夏は小園海斗(現・広島)を擁してベスト8まで進出した2018年以来、6年ぶり16度目の出場となります。
報徳学園は今大会、それまで兼ね備えていた高い投手力、守備力、機動力に加え打線もパワーアップしており、準々決勝まで危なげない試合運びで勝ち上がりました。準決勝では3連覇を狙う社相手に大苦戦を強いられましたが、終盤に3点差を追いつき、延長タイブレークで逆転勝ちを収め、”逆転の報徳”、”タイブレークの報徳”の健在ぶりを見せつけました。投手層も以前より厚くなっており、2枚看板の今朝丸くん、間木くんを筆頭に、伊藤くん、上阪くん、今堀くんといった3番手以降の投手陣も安定した投球を見せ、夏のハードな日程を継投で見事に乗り切りました。今年の報徳学園は総合的に見て、やはり兵庫で頭一つ抜けて強かったと思います。
準優勝の明石商は優勝候補の一角として見ていましたが、今年も粘り強い野球で見事に決勝まで駒を進めました。2年生でエースナンバーを背負った横山くんが春季大会からさらに成長し、上位校相手に素晴らしいピッチングを披露し、チームの勝利に大きく貢献していました。明石商は際立った選手はいないものの、相変わらずの堅い守備と巧みな小技に加え、狭間監督の分析力と緻密な戦術で常に相手にプレッシャーを与え続け、今年も試合巧者ぶりを発揮しました。2年連続準優勝という非常に悔しい結果となりましたが、素晴らしいチームでした。来年こそは、優勝目指して頑張ってもらいたいです。
3連覇を狙った社や下級生主体の東洋大姫路も4強まで勝ち進む力強さを見せました。この2校は秋以降も優勝争いに絡んでくることでしょう。また、僕が「津嘉山くんの完全復活」という条件付きで優勝予想していた神戸国際は、結果的に津嘉山くんが投げることのないまま準々決勝で東洋大姫路に敗戦しました。津嘉山くんは1年時の夏から兵庫野球を大いに盛り上げてくれた好投手であり、甲子園で観てみたかった選手だけに、最後に怪我で投げられなかったことは非常に残念でしたが、今後のキャリアにも注目して応援したいと思います。
その他、監督の相次ぐ交代などでチーム状態が不安視されていた滝川第二も地力を見せ、ベスト8に進む健闘ぶりを見せてくれました。
今大会はトーナメントのバランスが非常にとれており、強豪校の多くが上位まで勝ち進みました。結果としては、非常に順当だったと言えるのではないでしょうか。
(関連記事:2024 夏の選手権兵庫県大会 ベスト16予想&展望)
おわりに
ということで、今年の兵庫の夏は報徳学園が6年ぶり16回目の制覇を果たしました。前述の通り報徳は2年連続センバツ準優勝を果たしており、メンバーの経験値も高いため、夏の甲子園でも上位進出が十分に期待できるチームだと思います。1981年、第63回大会以来の43年ぶりの夏全国制覇を目指し、兵庫の代表として自信を持って頑張ってください!
また、敗れたチームの皆さんも、秋季大会がすぐに始まりますので、センバツ目指して頑張ってください!
みんなありがとう!めっちゃありがとう!
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