【神宮】2023 第54回明治神宮大会結果まとめ & 2024 センバツ「神宮枠」の行方

神宮球場外観 高校野球

こんにちは!

11/15~11/20の間に開催された第54回明治神宮大会が閉幕し、今年の学生野球シーズンも終了しました。今回は僕自身、4年ぶりに観戦できた今大会の結果を振り返り、感想を述べるとともに、気になるセンバツの「神宮枠」を予想していきたいと思います。どうぞ宜しくお付き合いください。

試合開始挨拶

大会結果

今大会の出場校と勝ち上がり表は、下図の通りとなりました。

勝ち上がり表
勝ち上がり表

見事優勝を果たしたのは、北信越王者の星稜でした。32年ぶり3回目の優勝です。おめでとうございます!
この優勝で、星稜は昭和・平成・令和の3元号で神宮制覇を成し遂げた初の高校となりました。神宮大会と相性が良いのでしょうね。

観戦したチームの印象

今大会、僕は4年ぶりに神宮球場に赴き、11/17~11/19の間で高校の部4試合、大学の部2試合を観戦することができました。ここで、観戦記も交えて今大会の感想や注目選手について語っていきたいと思います。

まず最初に目を見張ったのは、関東一の強さでした。神宮3連覇を狙う大阪桐蔭との試合では打線が火を噴き、大阪桐蔭の強力投手陣を見事に打ち崩しました。上位から下位まで的を絞った鋭いスイングで安打を量産し、非常に得点力の高いチームという印象を受けました。また、準決勝の作新学院戦ではセーフティーバントも面白いようにどんどん成功させるなど、器用さも兼ね備えており、完成度の高さが窺えました。

そんな関東一を超える力強さを感じたのが、作新学院でした。関東一戦では前半に4点をリードされ、やはり関東一が強いなと思っていたら、後半に猛攻を見せ、見事逆転勝利を収めました。作新学院と言えば打ち合いに強い印象がありますが、今大会も出てくる選手皆ミート力があり、長打をバンバン放っていました。また、エースの小川哲平くんの魂のこもった投球と雄叫びは、とても印象に残りました。
作新は例年、秋に課題を露呈して冬春の間にみっちり鍛え、夏にしっかり仕上げてくることが多いイメージなのですが、現時点で既にここまで強いとなると、来年は一体どうなるのだろうかと非常に楽しみになりました。

準決勝・作新学院vs関東一の一コマ。投手=小川哲平(作新学院・2年)
準決勝・作新学院vs関東一の一コマ。投手=小川哲平くん(作新学院・2年)

その作新を決勝で下したのが、星稜でした。星稜は打力、投手力、守備力どれも高いレベルにあり、非常に総合力のあるチームだと感じました。1、2回戦で接戦をものにすると、準決勝の豊川戦では打線が爆発し、5回で16安打15点を挙げるなど猛打ぶりを見せつけました。星稜の中で特に印象に残った選手が、4番を打っていた萩原獅士くんです。萩原くんは玉津中(兵庫)出身ということで注目していたのですが、青森山田戦、豊川戦と、僕が観た2試合でホームランを放ち、抜群の打撃センスを全国にお披露目してくれました。

準決勝で星稜に敗れた豊川も、打力のあるチームでした。大差こそつきましたが、捉えた当たりが多く安打も打っていましたので、チームとしてのポテンシャルは高そうです。3番を打っていたモイセエフ・ニキータくんは力強いスイングで引っ張るタイプのスラッガーで、ライトポール際に滞空時間の長いホームランを放つなど強烈なインパクトを残しました。センバツでも注目選手として取り上げられることは間違いないでしょう。

打者=萩原獅士くん(星稜・2年)
打者=萩原獅士くん(星稜・2年)
打者=モイセエフ・ニキータくん(豊川・2年)
打者=モイセエフ・ニキータくん(豊川・2年)

神宮大会3連覇という大偉業を目指した大阪桐蔭でしたが、今大会は残念な結果に終わってしまいました。関東一の軟投派左腕・畠中鉄心くんを攻略できず、自分たちのペースで試合を進めることができませんでした。投手陣も打ち込まれ、守備でも失策5つを記録するなど、多くの課題が残る結果となりました。ただその中でも後半は長打力を発揮し、意地を見せました。4番のラマル・ギービン・ラタナヤケくんはこの日大当たりで、8回には右中間に豪快な2ランを放り込むなど3安打の活躍でした。間違いなくセンバツでも注目される選手でしょう。
また、秋季大会で高校野球ファンに衝撃を与えた怪物一年生・森陽樹くんは最後まで登板せず、高校全国デビューはセンバツまでお預けとなりました。楽しみは先にとっておく、ということで、センバツで観られることを楽しみにしたいと思います。

打者=徳丸快晴くん(大阪桐蔭・2年)と対峙する投手=畠中鉄心くん(関東一・2年)
打者=徳丸快晴くん(大阪桐蔭・2年)と対峙する投手=畠中鉄心くん(関東一・2年)。畠中くんは、大阪桐蔭打線を相手に4回被安打2失点0と、完璧なピッチングを見せた。

気になる「神宮枠」の行方は

さて、星稜が優勝したことにより、気になる「神宮枠」の行方はどうなるのでしょうか。
前回の記事(【全国】2023 秋季大会結果まとめ & 2024 センバツ出場校予想(一般枠))で見た通り、北信越地区の一般枠は星稜と敦賀気比(福井3位)が当確となっており、星稜が勝ち取ってきた神宮枠を、北信越大会準決勝で敗退した航空石川(石川2位)と北陸(福井1位)が奪い合う構図となります。

結論から言うと、この神宮枠は航空石川に与えられることが濃厚と見ます。航空石川は石川県大会決勝で星稜相手に5-6と1点差負けの接戦を演じました。また、北信越大会準決勝では敦賀気比相手に延長戦の末1点差で競り負けましたが、この敦賀気比は決勝で星稜とこれまた延長戦までもつれこむ接戦の末準優勝となっており、必然的に航空石川の戦いぶりは高い評価を得るでしょう。
一方の北陸も、可能性がゼロという訳ではありません。北陸は福井王者であり、福井大会の準決勝で延長戦の末敦賀気比を破っています。前述の通り航空石川は北信越大会で敦賀気比に敗れているため、単純に敦賀気比を基軸として考えた場合、北陸に分があるとの捉え方もできるでしょう。
ただし、神宮を制したのが石川の星稜であり、相対的に石川県のレベルが高いと評価できることと、その星稜に僅差の接戦を演じたことから、航空石川が神宮枠として選出されると予想します。

大学の部の楽しみ方

神宮大会の楽しみの一つとして、これから甲子園で観ることになるであろう選手と、かつて甲子園で観たことのある選手を、高校の部、大学の部でそれぞれ同日に観られる点が挙げられると思います。神宮大会まで勝ち進むほどの大学でレギュラーを張っている選手は名門校出身者ばかりで、甲子園出場経験者も多数在籍しています。

今大会も、例えば日体大の門馬功選手(東海大相模)は2021年のセンバツ、対東海大甲府戦で観ましたし、今大会試合では観ることができませんでしたが、2019年に春夏連続で甲子園ベスト4に進出した明石商の元キャプテン・重宮涼選手も、久々にその姿を観ることができてとても感慨深かったです。

試合前、ノックを受ける重宮涼選手(日体大・4年)
試合前、ノックを受ける重宮涼選手(日体大・4年)

当然、覚えている選手よりも忘れた選手の方が多いのですが、出身高校と学年から甲子園出場経験の有無を割り出し、自分の観戦歴を思い出して「あ、この選手、あの時甲子園で観ていたんだな」となることもよくあります。例えば今大会、1年生ながら対天理大戦で驚異の2打席連続ホームランを放った日体大の酒井成真選手(東海大菅生)は、気になって調べてみたところ2021年のセンバツ2回戦・対京都国際戦で観ていました。(代打で出場していました。) 

打者=酒井成真選手(日体大・1年)
打者=酒井成真選手(日体大・1年)

また、高校時代を観ることができず、大学生となってからその勇姿を偶然神宮で観ることができるパターンもあります。昨年の春、大阪桐蔭や関大北陽といった強豪校を相手に好投し、夏の府大会でもチームをベスト8まで引っ張り、大阪の野球界隈を賑わせた的場吏玖選手(大阪電通大高)は、僕が当時観てみたかった選手だったのですが、今大会、天理大の投手として試合に出場しており、初めて生でその投球を観ることができました。的場くんが天理大にいることを僕は全く知らなかったので、これには驚きと同時に嬉しさも感じました。

上記のような選手は他にもいっぱいいますので、普段あまり大学野球を観ることのない僕でも神宮大会は楽しめる要素が満載です。

ついでに今大会では、阪神にドラフト1位指名された青山学院大の下村海翔選手も観ることができました。素晴らしいピッチングもさることながら、僕が観た対日本文理大戦では第1打席にライトへ大飛球を飛ばし、第2第3打席には見事に送りバントを決めるなど、打席での器用さも見せました。セリーグへの適性に問題なさそうな選手ですので、阪神での活躍を大いに期待したいと思います。

投手=下村海翔選手(青山学院大学・4年・2023年阪神ドラフト1位)

おわりに

明治神宮大会も閉幕し、2023年の野球シーズンが終了しました。僕自身、今年は高校野球を計80試合現地観戦することができました。長かったコロナ禍がようやく明け、制限なく野球が観られるようになり、1年を通して満喫することができて良かったと思います。また、4年ぶりに神宮大会を観戦できて大満足でした。寒いこの時期に食べる神宮球場のうどんは、やはり格別でした。あの温もりが全身に伝わっていく感覚は、何とも言えない安らぎを覚えます。

さて、野球シーズンは終わりましたが、高校野球の話題は尽きることはありません。12月には21世紀枠の最終候補が出揃い、年明けの1月下旬にはセンバツ出場校が発表されます。次回は21世紀枠について見ていき、最終的な32代表校予想を改めて発表したいと思います。

では!

筆者プロフィール
この記事を書いた人
しんのG

高校野球を年間60~90試合ほど現地観戦している関西在住の高校野球ファンです。近畿の高校野球の話題を中心に、ライト層からコア層のファンまで楽しめるような有益なブログを目指して投稿していきたいと思います。
また、音楽も好きなので、音楽関連の想いも綴っていきたいと思います。宜しくお願いします。

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