【いよいよ開幕!】2024夏 第106回全国選手権大会 組み合わせ&見どころ

入道雲と甲子園球場 高校野球

こんにちは!

今年も楽しみな季節がやってきました!いよいよ8/7(水)に、第106回となる全国選手権大会が開幕します!今年はどんなチームが出場し、どんな選手が活躍するのでしょうか。ワクワクしますね!

早速、組み合わせを見ながら、今大会の見どころや注目選手などを押さえておきたいと思います。どうぞ宜しくお付き合いください!

開会式写真

出場校一覧

今大会も、例年の通り全国47都道府県から、49の代表校が出場します。出場校は下記一覧の通りです。

地方大会代表校出場回数
北北海道白樺学園9年ぶり②
南北海道札幌日大初出場
青森青森山田7年ぶり⑫
岩手花巻東2年連続⑫
秋田金足農6年ぶり⑦
山形鶴岡東2年ぶり⑧
宮城聖和学園初出場
福島聖光学院3年連続⑲
茨城霞ヶ浦5年ぶり③
栃木石橋初出場
群馬健大高崎9年ぶり④
埼玉花咲徳栄5年ぶり⑧
千葉木更津総合6年ぶり⑧
東東京関東第一5年ぶり⑨
西東京早稲田実9年ぶり㉚
神奈川東海大相模5年ぶり⑫
山梨日本航空3年ぶり⑦
新潟新潟産大付初出場
長野長野日大15年ぶり②
富山富山商2年連続⑱
石川小松大谷3年ぶり③
福井北陸2年連続⑤
静岡掛川西26年ぶり⑥
愛知中京大中京7年ぶり㉙
岐阜岐阜城北9年ぶり④
三重菰野16年ぶり③
滋賀滋賀学園15年ぶり②
京都京都国際2年ぶり③
大阪大阪桐蔭2年ぶり⑬
兵庫報徳学園6年ぶり⑯
奈良智弁学園2年連続㉒
和歌山智弁和歌山2年ぶり㉗
岡山岡山学芸館5年ぶり③
広島広陵2年連続㉕
鳥取鳥取城北6年ぶり⑥
島根大社32年ぶり⑨
山口南陽工14年ぶり④
香川英明2年連続④
徳島鳴門渦潮7年ぶり⑧
愛媛聖カタリナ初出場
高知明徳義塾2年ぶり㉓
福岡西日本短大付3年ぶり⑦
佐賀有田工2年ぶり③
長崎創成館2年連続④
熊本熊本工3年ぶり㉓
大分明豊4年連続⑩
宮崎宮崎商3年ぶり⑥
鹿児島神村学園2年連続⑦
沖縄興南2年ぶり⑭
出場校一覧

今年は昨夏の覇者・慶応をはじめ、2年前の王者・仙台育英や昨秋の神宮王者・星稜、同準優勝の作新学院といった甲子園常連校が地方大会で姿を消しましたが、春のセンバツ王者・健大高崎や準優勝の報徳学園は見事夏も県大会を制し、その他の強豪常連校も数多く出場を果たしました。

初出場校は5校であり、今年は常連校の顔ぶれが多い中でも連続出場校が少なく、意外性を感じました。最多出場は早稲田実の30回目で、前回出場から最もブランクがあるのは、大社の32年ぶりの出場です。公立校は12校、私立校は37校であり、近年の中では公立校の出場が割と多い方なのではないでしょうか。

組み合わせ

それでは、組み合わせと見どころ、注目選手を簡単に見ていきたいと思います。今大会も3回戦までのトーナメントが決まっており、3回戦の試合終了後に準々決勝の抽選が行われます。

なお、夏の大会については昨年同様、僕は勝敗予想や優勝校予想をしません。ただ、データ的なことを何も語らないのも面白くないので、ここでは各ブロック初戦の都道府県別の過去の対戦成績を掲載します。

ブロック①②

※表内数字左:第〇日目-数字右:第〇試合

ブロック①は激戦区となりました。春のセンバツ王者である健大高崎が、近年甲子園でも着実に勝利を積み上げている英明と対戦します。大阪桐蔭vs興南は、ともに春夏連覇を達成したことのある高校同士の注目の一戦となります。また、実力のある智弁学園や明豊、さらには石川県大会で昨年の神宮王者・星稜を破った小松大谷も同居しており、熾烈な争いが予想されます。
注目選手は、センバツでも活躍した健大高崎の捕手・箱山くんや、大阪桐蔭の境くん(野手)、森陽樹くん(投手)などです。

都道府県勝利数勝利数都道府県
香川0vs3(3)群馬
岐阜4(2)vs5(3)奈良
大阪5(2)vs2(0)沖縄
大分1(1)vs1(1)石川
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック②は春の近畿王者である京都国際や、優勝経験のある花咲徳栄が入りました。花咲徳栄の148キロ右腕・上原くんや、野手の石塚くんはプロ注目選手です。6年ぶりに出場する金足農のエース・吉田大輝くんは、6年前の第100回大会でチームを準優勝に導いた吉田輝星(現オリックス)の実弟であり、注目が集まっています。

都道府県勝利数勝利数都道府県
京都10(6)vs3(2)北海道
埼玉0vs1(1)新潟
秋田2(2)vs2(2)福岡
山口3(2)vs0三重
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック③④

ブロック③の注目カードは、ともに甲子園で上位進出の経験がある木更津総合-神村学園でしょう。神村学園の強打者・正林くんは注目選手です。

このブロックでは、掛川西と日本航空が隣県対決となっています。

都道府県勝利数勝利数都道府県
愛知4(2)vs4(3)宮崎
千葉2(1)vs3(3)鹿児島
愛媛1(0)vs2(1)岡山
静岡1(1)vs2(1)山梨
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック④では、センバツ準優勝校の我らが報徳学園が登場します。”清宮フィーバー”を巻き起こした2015年以来9年ぶりに夏の甲子園に戻ってきた、早稲田実も入りました。注目選手は、世代No.1投手と呼ばれるまでに成長した報徳学園の今朝丸くんや、早稲田実の強打者・宇野くんなどがいます。
このブロックでは、聖光学院と鶴岡東が隣県対決となっており、福島県勢と山形県勢は甲子園での初対戦となります。

都道府県勝利数勝利数都道府県
徳島7(6)vs8(5)東京
福島0vs0山形
島根1(0)vs3(3)兵庫
長崎2(2)vs2(1)北海道
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック⑤⑥

ブロック⑤は、熊本工-広陵の試合が好カードとなりそうです。激戦の神奈川を5年ぶりに制した東海大相模も入ってきました。広陵バッテリーの高尾くん(投手)、只石くん(捕手)には、この夏も注目が集まります。

都道府県勝利数勝利数都道府県
熊本3(2)vs5(3)広島
富山0vs1(1)神奈川
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック⑥は甲子園で実績のある明徳義塾、センバツにも出場した関東第一などが入りました。

都道府県勝利数勝利数都道府県
鳥取1(0)vs2(2)高知
福井5(3)vs10(8)東京
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック⑦⑧

ブロック⑦は、昨秋の東北王者・青森山田が入りました。石橋-聖和学園は初出場校同士の対戦となり、注目が集まります。

都道府県勝利数勝利数都道府県
長野1(1)vs0青森
栃木4(3)vs0宮城
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

ブロック⑧は優勝経験校の智弁和歌山や、今春の東北王者・花巻東が入りました。注目の開幕試合は有田工-滋賀学園となりました。有田工は初出場した2013年も開幕試合を引いており、初戦を突破しています。佐賀代表の開幕試合の勝率は戦後から現在までは100%であり、さらに開幕戦勝利後の優勝率は66%となっています。

都道府県勝利数勝利数都道府県
茨城6(5)vs4(0)和歌山
佐賀1(1)0滋賀
岩手0vs2(2)佐賀
岩手2(1)vs4(3)滋賀
都道府県別の通算甲子園対戦成績。(カッコ内は夏の勝利数)

継続中のジンクス、小ネタ

過去記事で言及していますが、甲子園の全国大会で現在継続中のジンクスと小ネタを紹介します。

甲子園で大阪桐蔭に勝ったチーム、優勝できない説

こちらについては今大会も大阪桐蔭が出場しますので触れておきたいと思います。

全国の超一級選手が集う大阪の最強軍団、大阪桐蔭。その大阪桐蔭に甲子園で勝つことは至難の業と言えます。最後に大阪桐蔭に勝って優勝したのは、2015年(87回大会)春の敦賀気比でした。この大会では、準決勝で敦賀気比打線が爆発し、11-0で大阪桐蔭に圧勝しています。この大会以降、大阪桐蔭は前大会まで春夏合わせて11回甲子園に出場し、そのうち4回優勝しています。つまり、7回負けていることになるのですが、この2015年の敦賀気比以降、甲子園で大阪桐蔭を倒した7校は全てその後敗退しており、優勝できていません。その記録を以下に示します。

年(大会)回戦勝利校スコアその後
2016(88回春)2回戦木更津総合4-1大阪桐蔭●準々決勝敗退
2017(99回夏)3回戦仙台育英2-1大阪桐蔭●準々決勝敗退
2021(93回春)1回戦智弁学園8-6大阪桐蔭●準々決勝敗退
2021(103回夏)2回戦近江6-4大阪桐蔭●準決勝敗退
2022(104回夏)準々決勝下関国際5-4大阪桐蔭●準優勝
2023(95回春)準決勝報徳学園7-5大阪桐蔭●準優勝
2024(96回春)準々決勝報徳学園4-1大阪桐蔭●準優勝
甲子園、対大阪桐蔭勝利校と成績(2016~)

このような結果となっています。やはり、大阪桐蔭を倒すというのは肉体的にも精神的にもかなり消耗するのでしょうか、近年、勝てたチームはその後惜しくも優勝を逃しています。ちなみに、敦賀気比よりも以前の例を挙げると、2007年春に優勝した常葉菊川(準々決勝で大阪桐蔭に勝利)まで遡ります。こう見ると、甲子園で優勝するためには大阪桐蔭と当たらないことが必要条件と考えても良さそうですね。これは、今大会においても要注目の傾向です。

天理バウンド

今大会は宮崎の宮崎商が出場するため、この小ネタについてももう一度触れておきます。まずは下表をご覧ください。

大会回戦勝敗   結果
202092回春
交流試合


中止
天理2-4広島新庄
202193回春1回戦
2回戦
準々決勝
準決勝



天理7-1宮崎商
天理4-0健大高崎
天理10-3仙台育英
天理0-2東海大相模
202294回春1回戦天理4-5星稜
2022104回夏1回戦
2回戦

天理2-1山梨学院
天理2-4海星
令和の天理甲子園成績

これは令和に入ってからの天理(奈良)の甲子園での全成績になります。これが何やねん、と思われるでしょうが、勘の鋭い人ならおわかりでしょう。そうです、令和の天理に負けたチーム4校のうち、3校がその後甲子園で初優勝を果たしているのです。2021年春に敗れた仙台育英は翌年夏に優勝、2022年夏に敗れた山梨学院は翌春に優勝、そして今春優勝した健大高崎も、2021年春に天理に敗れているのです。単なる偶然なのですが、それにしてもこれはちょっと面白いことになっていますね。今大会は最後の1校である宮崎商が出場しますので、要注目です!

僕はこの現象を、天理戦敗北からのリバウンド、略して「天理バウンド」と命名しています。

おわりに

上記で紹介した注目選手はほんの一部で、他にも多くの有望な人材が全国にいます。また、新たなスターの誕生も夏の甲子園の醍醐味の一つですので、どんな選手が現れるのか、どんなドラマが生まれるのか、今年も非常に楽しみですね。

近年酷暑が続く甲子園ですが、今年の夏は特に危険な暑さとなりそうですので、現地で観戦される方は本当に気を付けてください。こまめな水分補給をし、アルコールの飲みすぎは要注意です。僕も気を付けます。

それでは皆さん、甲子園でお会いしましょう!

筆者プロフィール
この記事を書いた人
しんのG

高校野球を年間60~90試合ほど現地観戦している関西在住の高校野球ファンです。近畿の高校野球の話題を中心に、ライト層からコア層のファンまで楽しめるような有益なブログを目指して投稿していきたいと思います。
また、音楽も好きなので、音楽関連の想いも綴っていきたいと思います。宜しくお願いします。

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