こんにちは!
2023年の夏が、いよいよ始まります!全国の都道府県大会の組み合わせ抽選が次々と決まる中、兵庫県大会も先日、4回戦までの組み合わせが決定しました!果たして、今年はどのチームが激戦の兵庫を制して栄冠を手にし、甲子園への切符を掴むのでしょうか。早速、今大会のベスト16予想と展望を見ていきたいと思います。どうぞ宜しくお付き合いください!
☆7/20追記 ベスト16の結果振り返りをこちらに投稿しました!
大会方式おさらい
今年の兵庫県大会は、2校連合の2チームを含む156チーム(158校)が参加し、6/25に開会式が行われ、7/1に開幕します。
春季大会でベスト16に入ったチームが第1シード、ベスト32のチームが第2シードとして、それぞれ9~10校から成る16のブロックに分かれた抽選が行われ、4回戦までの組み合わせが決定しています。5回戦以降は試合後の抽選で対戦校が決まりますが、春季大会の優勝校・報徳学園と準優勝校・滝川第二は、決勝まで対戦しないようになっています。
僕は毎年ベスト16までの予想を行っていますが、ドラマが多い夏の予想は非常に難しく、全てを的中させたことは今まで1度もありません。大体、3分の1ぐらい外します(笑)
ですので、僕の予想はあまり当てにせず、肩の力を抜いてご覧いただけると幸いです。
では早速、トーナメントを見ていきましょう。
ブロック①②
ブロック①からいきなり難しいです。中堅校が勢ぞろいであり、何気に全ブロック中でこのブロックが最も予想が難しいかもしれません。小野、科学技術、長田、六甲アイランド、飾磨工は実力が拮抗しています。昨秋ベスト8、今春ベスト16の小野が実績を残していますが、近年力をつけている科学技術が不気味な存在であり、長田も地力があります。第1シードの小野にとって厳しい戦いが続き疲弊することを考慮すると、飾磨工あたりが勝ち上がるかもしれません。ここは直感で飾磨工と予想しておきます。が、本当にこのブロックは読めません。
ブロック②は、公式戦で安定した結果を残している市西宮が優位と見ていいでしょう。昨秋、岡山の強豪校である創志学園の元監督、長沢氏が新監督に就任した篠山産も面白い存在ですが、長沢氏流のチーム作りにはもう少し時間がかかると見ています。
ブロック③④
ブロック③は、優勝候補である滝川第二が最有力でしょう。今春、村野工から改名した彩星工科も気になりますが、このブロックは滝川第二が実力的にリードしている印象です。
ブロック④は須磨翔風と姫路南の激突となりそうですが、実力的には須磨翔風優位と考えます。姫路工の存在も気になりますが、現況をあまり知らないので何とも言えません。
ブロック⑤⑥
ブロック⑤は、東播磨が有力でしょう。
ブロック⑥で注目の第2シード、育英が登場しました。ここは神戸弘陵と育英の激突となりそうです。この2校、昨秋対戦した際は神戸弘陵が勝利しており、春季大会の戦いぶりから考えると神戸弘陵がやや優位という印象です。もし実現すれば、注目の一戦となることは間違いありません。
ブロック⑦⑧
ブロック⑦は、明石商が頭一つ抜けている印象です。
ブロック⑧で、“ノーシード爆弾”と言える市川が出てきました。このブロックも予想が難しく、市尼崎、武庫荘総合、市川の実力が拮抗しており、非常に面白くなりそうです。武庫荘総合は今回ノーシードながらも、昨秋、市尼崎を下すなど、シード校に劣らない戦力を有しています。3回戦の勝者がブロックを制しそうですが、ここはあえて武庫荘総合と予想しておきます。が、このブロックも本当にわかりません。
ブロック⑨⑩
ブロック⑨は社が最有力ですが、“ノーシード爆弾”である神港学園が同居しました。予想は社にしておきますが、神港学園が西宮東や尼崎小田といった中堅校に勝ち勢いに乗れば、社を倒すチャンスも十分考えられます。
ブロック⑩は抜きんでたチームがいないため、面白そうなブロックとなりました。経験値的に三田学園がややリードしていると言えますが、明石清水や飾磨との戦力差はほぼないと見ていいでしょう。さらに、北条、西宮今津、豊岡総合も潜在能力はあると思いますので、混戦が予想されます。勝ち上がり予想は三田学園にしておきます。
ブロック⑪⑫
ブロック⑪は須磨学園が一歩リードといった感じです。
ブロック⑫はブロック①や⑩と同様、抜きんでたチームがいない予想が非常に難しいブロックとなりました。第1シードの宝塚西、第2シードの灘とその他のチームとの実力差はないと見ていいでしょう。その中でも、津名と山崎あたりがやや強い印象があります。このブロックの予想は津名にしておきます。が、どこが勝ち上がってきてもおかしくない、混戦が予想されるブロックです。
ブロック⑬⑭
ブロック⑬は順当に行けば神戸学院大付と東洋大姫路の激突となりそうです。注目の第2シード、東洋大姫路は、昨夏、昨秋、今春と思うような成績が残せていませんが、かつて履正社を率いて全国制覇を成し遂げた岡田監督の目指すチーム作りがそろそろ開花する可能性があります。ここはその期待の意味も込めて、東洋大姫路と予想しておきます。また、春季大会で実力校を倒し、須磨翔風とも善戦した神戸鈴蘭台も個人的に気になる存在です。
ブロック⑭は実力的に報徳学園が抜けています。ですが、1回戦で加古川西が勝ち上がった場合、報徳にとって油断できる相手ではありません。2019年夏の県大会3回戦で、報徳は加古川西に敗れた経験があります。この初戦は、報徳にとって今後を占う重要な試合となるでしょう。
ブロック⑮⑯
ブロック⑮も面白そうな組み合わせになりました。“ノーシード爆弾”と言える関西学院が、三木、兵庫工といった中堅校と争う展開となるでしょう。どこが勝ち上がるのか、予想は難しいですが、なんとなく関西学院が勝ち上がる気がします。
ブロック⑯は、優勝候補である神戸国際大付が最有力でしょう。
展望
ここまで、ベスト16予想を見てきました。僕の予想をまとめると、以下の通りになりました。
高校 | 高校 | |
①飾磨工 | ⑨社 | |
②市西宮 | ⑩三田学園 | |
③滝川第二 | ⑪須磨学園 | |
④須磨翔風 | ⑫津名 | |
⑤東播磨 | ⑬東洋大姫路 | |
⑥神戸弘陵 | ⑭報徳学園 | |
⑦明石商 | ⑮関西学院 | |
⑧武庫荘総合 | ⑯神戸国際大付 |
今大会の展望ですが、以前の記事の通り報徳、神戸国際、滝川第二、社が軸となり、この4校の中から優勝校が出る可能性が高いと思います。
報徳は今朝丸くん、間木くんを中心とした2年生投手陣に定評があり、センバツでエースナンバーを付けながら春季大会ではベンチ外だった盛田くんも戦列復帰との情報があり、投手陣は盤石そうです。攻撃陣もプロ注目捕手の堀くんや石野くんといった点の獲れる強打者がいます。さらに内野陣も鉄壁の守備力を誇り、積極的な走塁を絡めた機動力も一級品です。まさにスキのないチームであり、優勝候補筆頭と言えます。秋季県大会優勝、センバツ準優勝、春季県大会優勝の勢いそのまま、この夏も兵庫の頂点を狙います。
神戸国際は、実力的に報徳と差はないと見ていいでしょう。怪物2年生投手・津嘉山くんをはじめ投手力は万全であり、打撃陣も中長距離ヒッターの加門くんを中心に力強さがあります。毎年のことですが、神戸国際は投打のバランスに優れた非常に良いチームをコンスタントに作り上げており、今夏も報徳の対抗馬として文句なしにその名が挙がります。
滝川第二は、投打の軸となるプロ注目選手・坂井くんが中心的存在となりますが、金村くん、田上くんといった2番手以降の投手も力があり、投手層は厚いと言えます。坂井くんが好調を維持し、打撃陣が奮闘すれば優勝の可能性は十分にあります。
昨夏の代表であり今春もセンバツに出場した社も、総合力で他の強豪に引けをとりません。エースの高橋くんを筆頭に、福田くん、年綱くんといった好投手がしっかりとゲームを作り、攻撃陣もこれに堅実に応えます。2年連続の夏制覇を達成する力は確実に秘めていると思います。
上記4校に喰らいつくのが、堅い守備と粘り強い野球が依然健在の明石商です。際立った選手はいないものの、今年も攻守ともにきめ細やかな全員野球を持ち味としており、非常に面白い存在となりそうです。うまく流れを呼び込んで接戦に持ち込むことができれば、上記4校を負かす可能性は大いにあります。
加えて、これらのチームを脅かす存在として須磨翔風、神戸弘陵、東洋大姫路、東播磨などの名前が挙げられます。
ズバリ、優勝しそうな高校は!?
上で述べた通り、今大会は報徳学園、神戸国際大付、滝川第二、社の4校から優勝校が出る可能性が高そうなのですが、その中でも特に優勝しそうだと僕が思う高校は、ズバリ、神戸国際です。そう考えるのには、以下の通りの理由があります。
まず、滝川第二ですが、今年のチームは良くも悪くもエースで4番の坂井くんが勝敗のカギを握っています。つまり、坂井くんが大会を通して常に好調であれば優勝の可能性が高まりますが、そうでない場合はどこかで苦しくなると思います。そして夏の兵庫を制するためには、酷暑の中7試合~8試合戦い、勝ち続けなければなりません。上位校の戦力が団子状態であり、僅差の接戦が続くことが予想される緊張感の中、コンディションを維持し続け常にベストパフォーマンスをするには、厳しいのではないかと考えます。
次に社ですが、ここからは過去のデータ(ジンクス)から可能性を考えます。実は夏の兵庫県代表は、2校出場権があった第80回、90回、100回記念大会を除くと、2年連続で完全制覇し甲子園に出場した例が長い間ありません。最後に記念大会を除いて2年連続で夏の兵庫を完全制覇したのは、1985-86年(昭和60-61年)、第67-68回大会に出場した東洋大姫路にまで遡ります。そこから40年近く連覇がない群雄割拠の兵庫の中にあって、社の2年連続出場の壁は高いのではないかと考えられます。
最後に報徳学園ですが、ここで以前も触れた「春優勝校は夏負ける」ジンクス発動の可能性が出てきます。直近10年のうち、春の兵庫を制して夏に甲子園出場を果たした高校は2018年の明石商のみです。さらに、この2018年の夏の選手権は第100回記念大会であり、明石商は西兵庫大会での優勝となっています。純粋に春と夏の兵庫を完全制覇したのは、2010年の報徳学園まで遡ります。この傾向は報徳にとって決して喜ばしいものではないでしょう。
これらをふまえて考えると、なんとな~く今年は神戸国際が優勝するんちゃうかな、という気になります。
おわりに
以上、ここまで夏の行方を占ってみました。さんざん偉そうに(?)語ってきましたが、冒頭で述べた通り、僕の予想はあまり当てにならないので真に受けないでください(笑)
それから、僕は毎年夏においては、ベスト16までは予想しますがそれ以降はもうしません。なぜなら、その先は何が起こるか全く読めず、予想しても外れることが多いため、意味がないと思っているからです。
群雄割拠の兵庫県大会では勝敗が時の運となることが非常に多く、それだけドラマ性に富んでおり魅力的です。果たして今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。ウキウキしますね。
ここまで、長々とお付き合いいただきありがとうございました!
最後に、選手の皆さんのご活躍を心からお祈り申し上げます!頑張ってください!
コメント