2023 秋季兵庫県大会 結果まとめ&総括

入道雲と甲子園球場 高校野球

こんにちは!

9/9に開幕した2023年度秋季兵庫県大会が、昨日(10/7)無事に全日程を終え、閉幕しました。新チームの新たな船出となった今大会は、どのような結果に終わったのでしょうか。早速、大会を振り返り、僕なりに総括していきたいと思います。どうぞ宜しくお付き合いください。

姫路球場写真
優勝を決め、マウンドへ駆け寄る報徳メンバー(2023.10.7 決勝戦)

勝ち上がり表(トーナメント)

準決勝までの勝ち上がりは、下図の通りとなりました。

三位決定戦、決勝戦スコア

気になる近畿大会出場校は・・・

センバツ選考の決め手となる近畿大会には、今大会で3位までに入ったチームが出場できます。

今大会、見事に優勝を果たしたのは、報徳学園でした。2年連続15回目の秋兵庫制覇です。この15回という数字は秋季大会ではダントツの多さで、秋の報徳の強さを如実に示していますね。

報徳は、今年のセンバツ準優勝の立役者である間木くん今朝丸くんを中心とした投手陣に抜群の安定感がありました。制球力、適応力に長けたエース間木くんと、140キロ台後半の速球と切れ味鋭い変化球が持ち味の今朝丸くんの二枚看板はまさに盤石であり、試合が崩れることが全くありませんでした。

打線も、ここ一番の点が欲しい場面で長打が出るなど、勝負強さは流石でした。スタメン打撃陣に左打者を6人ズラリと並べていましたが、神戸国際の左腕・川田くんを攻略したように、左投手相手でも苦にしないようです。

守備に関しても内外野どこにもスキがなく鉄壁で、特に一年生ながらショートを任されている橋本くんの好守備が際立っていました。投手力も含めた守備力は前チームに全く引けを取っておらず、現時点では兵庫の中で頭一つ抜けているチームだと感じました。ただ、「鉄壁」とは言ったものの、決勝戦では守備のミスから失点を招いてしまったため、近畿大会では落ち着いていつも通りの守備を心がけて頑張ってほしいです。優勝おめでとうございます!

間木くん 写真
投手=間木くん(報徳学園・2年)
遊撃手=橋本くん(同・1年)
今朝丸くん 写真
今朝丸くん(報徳学園・2年)

自身初の秋兵庫決勝進出を果たし、準優勝に輝いたのは須磨翔風でした。チームをここまで引っ張ってきたのは、前チームからエースを任されている大黒柱・槙野遥斗くんです。今大会では連投となった準々決勝・準決勝を含めて6試合すべてを一人で投げ抜き、鉄腕ぶりを発揮しました。持ち前の制球力でストライクゾーンを幅広く使い、緩急を巧みに使い分ける好投手として以前から高い評価を得ていた槙野くんは、今大会で豊富なスタミナとフィールディング技術の高さも見せつけ、さらに評価を上げたことは間違いありません。

打線に関しては、長打力こそあまりないものの、単打と犠打で着実に塁を進め、どの打順からでもチャンスを作ることができていました。多くの打者がグリップエンドから小指1~2本分バットを短く持ち、コンパクトなスイングでコツコツと安打を量産していく印象でした。

守備に関しては、大会中盤まで内野手の悪送球や外野手の打球判断のミスなどが散見されましたが、試合を重ねるごとに改善されていきました。近畿大会でどこまで通用するのか、非常に楽しみです。準優勝おめでとうございます!

槙野遥斗くん 写真
槙野遥斗くん(須磨翔風・2年)

三位に滑り込み、三年連続の近畿大会出場を果たしたは、新エース福田くんの好投が光っていました。低めに丁寧にボールを集め、硬軟を織り交ぜながら巧みな投球術で相手打者を翻弄していました。打線もソツがなく、堅実に得点を重ねていました。守備面では須磨翔風と同様、大会中盤まではやや不安な面が見られましたが、こちらも終盤にかけて改善されていきました。チームのキャプテンであるショートの尾崎寛介くんの好守備が光っていました。

社は現在3季連続で甲子園に出場していることもあり、選手皆が自信を持ってプレーしているような印象を受けました。県内では勝ちグセが付いてきたようなので、次のステップとして近畿、さらには全国で安定して勝てるチームに成長することを期待したいです。

福田君 写真
投手=福田くん(社・2年)

総括

トーナメント表のブロックごとに、大会を振り返ってみましょう。

ブロックAは、大方の予想通り社が順当に勝ち上がりました。ここで今回目立ったのが、尼崎工の躍進です。2回戦で市尼崎、3回戦で育英という強豪を、接戦の末立て続けに撃破しました。来年のダークホース的な存在に成り得る面白そうなチームですね。

ブロックBでは、報徳の最大のライバルと目されていた神戸国際が順当に勝ち上がり、準々決勝で両者が相まみえることとなりました。兵庫の高校野球ファンが最も注目したこの一戦は、報徳が制しました。気になるのが、神戸国際のエース・津嘉山くんのコンディションです。今大会、津嘉山くんはこの報徳戦で初めて投げたのですが、ボール先行でいつもの制球力に欠け、ストレートも走っておらず球に重みがなさそうな感じでした。結果、3回を投げて2失点で降板となりました。右肘の不調との情報もありますが、能力の高い投手ですので冬の間にしっかりと完治し、また春に快投を見せてくれることを望んでいます。

津嘉山くん 写真
津嘉山くん(神戸国際・2年)

本命不在と見られたブロックCは、公立の雄・長田が制しました。新生長田は早いカウントから積極的に打ちにいき、塁に出れば果敢に盗塁を仕掛けるなど、非常にアグレッシブな好チームという印象を受けました。来年の兵庫を良い意味でかき乱す存在となりそうです。

そして、強豪がひしめき合い”死のブロック”と化したブロックDは、熱戦の末須磨翔風が制しました。このブロックで目を惹かれたのは、彩星工科(旧村野工)の力強さでした。彩星工科はなんとベンチ入りメンバーの大半を一年生が占めていたのですが、ガッツ溢れるプレーを連発し、打撃陣も思いきったフルスイングを敢行するなど見どころの多いチームだと感じました。能力の高い一年生が多いのは、かつて横浜高校を率い、夏の神奈川県大会で3連覇も果たした平田徹監督が昨年7月に就任した影響ですね。走攻守全てにおいてまだまだ粗削りな部分があるチームですが、来年、再来年とチームとしての完成度が上がれば、一気に上位に進出してくる可能性のある存在です。高いポテンシャルを秘めた、今後要注目のチームですね。

同様に、東洋大姫路も能力のある一年生が多いチームですので、来年以降が楽しみです。

さて、今大会でベスト8に残ったチームを地域別に見ると、神戸4校、阪神2校、東播2校という結果となりました。今夏は西播地区の活躍が目立ち、西高東低の様相でしたが、今秋は逆に東高西低となりました。特に、神戸地区の高校の健闘が目立ちました。
公私立別で見ると、公立5校、私立3校となり、公立優勢の大会となりました。今年は滝川二や神戸学院大付といった上位常連校が地区予選で敗退し、またベスト16で強豪私立同士が潰し合ったこともありますが、さすが兵庫、相変わらず公立私立の実力が拮抗していますね。

おわりに

今年の秋季大会は、地区予選も含めて計13試合を現地観戦することができました。今年の兵庫は2年生に好投手が多く、非常に見応えがあると感じています。報徳、須磨翔風、社の3チームの投手陣が近畿大会でどれだけ通用するのか、果たしてどのチームがセンバツに辿り着くことができるのか、今後も目が離せませんね。

なお、今年の近畿大会は10/17に組み合わせ抽選が行われ、10/21より大阪シティ信用金庫スタジアムで開幕します。舞洲は交通アクセスが悪く行く気がしないので、多分僕は行きません。

が、兵庫代表の3校の皆さん、頑張ってください!応援しています!

おまけのホッコリひとコマ

須磨翔風の応援団が、攻守交代時の槙野くんの投球練習中にZombie Nationの”Kernkraft400″(横浜DeNAの山崎康晃の登場曲でもお馴染みのアレ)を全員でジャンプしながら口ずさみ、最後の小節で「ま~きのッ!」と掛け声を出す応援をやっていました。この応援、「ま~きのッ!」の「のッ!」のタイミングで、全員で首を横に傾けるという、お茶目な仕草が入ります。

決勝戦の対報徳戦、たしか6回だったと思いますが、須磨翔風がこれをやったところ、報徳応援団が気に入ったようで、数名の生徒がノリに合わせ、首を傾ける仕草を真似していました。この時、報徳はまだ今朝丸くんが投げていたのですが、僕はそれを見て、”これ、後でもし間木くんが出てきたら絶対報徳真似してやるやん”と思っていました。そしてその予感は見事に的中。8回に今朝丸くんに代わって間木くんが登場した際、報徳応援団は待ってましたと言わんばかりに須磨翔風と同じようにこの曲を歌い、最後の小節で「ま~~きッ!」と掛け声を合わせ、首を傾けていました(笑)

これを見た須磨翔風応援団は大爆笑し、歓声を上げて拍手を送りました。そして9回には、表裏でお互いが「ま~きのッ!」「ま~~きッ!」の応酬をし、敵味方を超えた謎の交流が芽生えていました。

また、今や全国の高校が採り入れている報徳発祥の応援、「アゲアゲホイホイ」を須磨翔風は独自にアレンジし、”Samba de Janeiro”の曲に合わせて手足を広げる踊りをしながら「翔風ワッショイ!翔風ワッショイ!」と叫ぶ応援をやるのですが、報徳応援団は最後にはこれも真似をし、「報徳ワッショイ!報徳ワッショイ!」と叫びながら踊り狂っていました。まさに”逆輸入”の形です。これにも須磨翔風サイドは反応し、笑いながら歓声を上げていました。

決勝戦は、試合だけでなく応援も見応えがあり、純粋に面白かったです(笑)

筆者プロフィール
この記事を書いた人
しんのG

高校野球を年間60~90試合ほど現地観戦している関西在住の高校野球ファンです。近畿の高校野球の話題を中心に、ライト層からコア層のファンまで楽しめるような有益なブログを目指して投稿していきたいと思います。
また、音楽も好きなので、音楽関連の想いも綴っていきたいと思います。宜しくお願いします。

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